カネパッケージ株式会社さんに突撃取材!驚きと感動と安心を提供するエクセレントカンパニーの経営哲学とは!

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こんにちは!埼玉大学NBSのいせこです!

先日カネパッケージ株式会社さんにお話を聞きに行って参りました!

本稿では、中小企業ながらグローバルに活躍するカネパッケージ株式会社さんの強みや目指しているビジョン、そして経営者のスタンスをお伝えできればと思っています。

学生の方にとっては、企業選びのヒントや視野を広げるきっかけになってくれれば幸いです!

カネパッケージ株式会社はどんな企業?

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カネパッケージ株式会社は埼玉県入間市に本社を構える企業で、梱包材の設計・開発から製造・販売までを手掛けています。

コア技術である高度な梱包技術とノウハウに強みを持ち、梱包業界では珍しく製造設備を自社で持たないファブレスなビジネスモデルが特徴です。

アジア圏に進出する日系企業を主な顧客としていて、梱包する対象としては高価で高精細な産業用機器商品が多く、プリンターやデジタルカメラ、更には医療機器なども梱包しているそうです。

また海外拠点を5か国に持ち、売上の8割が海外事業であることやマングローブ植林などの社会貢献活動に取り組んでいることも非常に特徴的です。

以下ではインタビュー形式でカネパッケージ株式会社さんの魅力をお伝えしていきます。

ディープな話が盛りだくさんです。

グローバルな事業展開、海外で発揮する強みとは

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(左は執行役員の勝野さん、右は金坂社長。お二人とも今も海外で仕事をしたいと思っている猛者です)

いせこ:まずは海外でのビジネスについてお話を聞かせてください!御社は複数の海外拠点を持ちグローバルにビジネスを展開していますが、そもそも海外に進出するきっかけは何だったのでしょうか。

金坂社長当時の主要顧客が海外に進出したのについて行ったというのが大きな理由です。海外に出たのは1996年のことで、最初はフィリピンでのビジネスでした。その頃、当社の仕事の95%はその主要顧客との取引が占めていて、このままでは当社の売上が大きく落ち込むことが予想できました。またフィリピンに進出したその顧客企業も現地での梱包材調達に苦労しているとの情報があり、当時社長だった兼平会長がそこに需要があると見込んで当社もフィリピンに出ていったのです。

いせこ:梱包事業について、海外で日本と同じクオリティを維持するのは大変ではなかったのでしょうか。海外で成功した秘訣などあれば教えて頂きたいです。

金坂社長めちゃくちゃ大変でした(笑)。現地では、段ボールの板(材料)が日本のものと全く異なります。日本のはサラサラしますが、海外の段ボールはザラザラです。しかも仕様を満たしていなくとも箱の形をしていればオッケーという文化です。その中でお客様の期待値を超えること、品質も納期も日本と同じにすることは大変でした。

例えば、海外旅行先で日本食を食べたくなることがあると思うのですが、その際、求められているのは「日本で食べるのと同じ味」です。当社が海外で求められていたのも同様で、現地においても日本で提供していたものと同じ質の製品、サービスを提供するよう努力しました

いせこ:なるほど。実際にはどのようなことを行ったのでしょうか。

実際に行ったポイントとしては、まず設備投資を小さくすることです。資金がありませんでしたし、設備を海外に作ることによって生まれる現地企業との価格競争を避けたかったのです。そのため私たちは進出した日本企業から仕事をもらって来て、その仕事を現地のサプライヤーの工場設備を活用し、梱包材を作るというやり方を採りました。要するに設備投資は現地企業に任せて当社はノウハウを提供し、納期と品質を管理するというモデルです。現地の工場としても技術を学べて仕事も増えますし、ドルで支払いを行っていたことも非常に喜ばれました。品質の管理に関しては現地の工場と当社で一緒になってやっていきました。

もう1つ重要なのが海外拠点の立ち上げに、海外の社員を使うところで、日本人でなくてフィリピンの優秀な人にやってもらいます。通常、海外拠点を立ち上げる際は、国内から優秀な社員を海外に派遣しますが、それだと給料が高くつきます。そこで現地で教育したフィリピンの優秀な人を使うことで人件費を10分の1に抑えることができるのです。大きな投資を避けることで身軽に海外拠点を増やすことが可能になります

本当の慈善事業とは?マングローブ植林の功績

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(一番気になっていたマングローブ植林について質問する、CSR専攻のいせこ)

いせこ:御社は海外でマングローブを植林する社会貢献事業にも相当、力を入れていますよね。どういった経緯で始められたのでしょうか。

金坂社長マングローブの植林を始めた理由は3つあります。

1つは梱包材のイメージを変えたかったからです。梱包材は一回使うとゴミになってしまう製品上の特性から一般には環境に良いというイメージがありません。そこで、マングローブの植林を通して「空気を綺麗にする夢のパッケージ」というブランディングで梱包材のイメージをクリーンなものにしていきたいと考えました。

2つ目の理由は当社の海外拠点がある国に恩返しをしたかったからです。私たちはフィリピン、インドネシアやタイで仕事をやらせてもらっています。そこでは、私たちと違う国の人たちと一緒に働いて、仕事をさせて頂いている訳ですので恩返しをしたいという気持ちがあります

3つ目は社会に貢献したいと思ったらです。私は毎年、高尾山に初詣に行くのですが、そこでは高尾山に杉や檜を寄付した人の名前が木の札に書いて置いてあります。そこで北島三郎さんが毎年10万本の寄付をしていることを知りました。金額に換算すると個人で1000万か3000万の寄付をしていることになります。個人でその額を出すことは出来ないので、会社として何か出来ないかと考え、始めたのがマングローブの植林でした。

杉は1本1,000円、成木になるまで30~40年かかりますが、マングローブは1本100円、10年で成木になります。そのためマングローブの方がコストパフォーマンスもいいし、やりがいもあると感じました。小さな会社が少しでも世の中に貢献できることは何かと思った時に、これだと思ったのです

いせこ:具体的にどのようなかたちでマングローブの植林をおこなっているのでしょうか。

金坂社長:マングローブの植林事業は私たち職員だけでは出来ないのでマングローブを植えさせて頂く島の人たちにお金を払ってお願いしています。マングローブを植えてもらい、その後のメンテナンスまでを依頼するマングローブ事業を行うことで現地雇用も創出することができ、収入のほとんどを簡易的な漁業に頼っていた島民にとっては安定的な収入が見込めるようになりました。これまで学校に行かせられなかった子どもの学費も貯めることが出来ますし、なにより重要なのが家族が病気になった時に病院に行けるようになったことですね

さらに私たちはマングローブ事業の収益の一部を使って植林した島に1つずつ学校を立てています。学校が出来ると1番最初の授業は私がやらせてもらっていて、段ボールで作った紙芝居をやっています。内容は忠犬ハチ公。忠犬ハチ公の話をすると万国共通なのかみんな感動してくれます。終わった後は紙芝居を欲しがる子どもたちに1枚ずつプレゼントします。その後にあげるキャンディーやチョコレートの方が人気ですが(笑)。段ボールの絵は持って帰るのを忘れてもチョコなどは忘れない(笑)。

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(段ボールの絵を忘れてもチョコレートは忘れない子供たちの純粋さが好きです)

いせこ:マングローブ事業に関して、社内からの反応はどうだったのでしょうか。

金坂社長最初、マングローブ事業を提案した際は、反対されました。というのも提案したのはリーマンショックの直後でしたので。緊急に会議が行われた中で私だけ「マングローブ植林やりたい」と(笑)。取締役会では全員反対で100年早いと言われましたが、また次の会議でも同じ提案をして「話を聞いていたのか」と怒られたりもしました。ただどうしてもやりたかったので粘り強く提案していき、やらせてもらえることになりました。

マングローブの植林を始めた後は社内の雰囲気がガラッと変わりました。どの企業でもセクショナリズムがあり、必ず対人関係の摩擦が生じます。それが社員が現地へ行き、年に2回、地道にマングローブ植林をやっていると、けんかや悪口を言う人がいなくなったのです。

現地での植林はマングローブの種を運ぶなど大変な作業です。時には転んで全身びしょぬれになったり、サンゴ礁で足の裏を怪我してしまう人もいます。そういう苦労をしている際に、その様子を始め遠くから見ていた現地の子どもたちが、社員が転んで落とした種を拾いに集まってきてくれたりします。

それで代わりに種を持って行ってくれたり、見知らぬ私たちを助けてくれるのです。言葉は通じないですが、一緒になって遊んだり揶揄されたりするなかで、社員の多くは最終的にその子供たちを自分の子供あるいは孫のように感じられるようになります。何も持っていない純粋な子供たちのキラキラした笑顔と目を見ると社員の心が洗われます。そういった子供たちの純粋さに触れて、会社に帰ってくるということを繰り返している内に社内でのいざこざが全くなくなりました

マングローブ林が水を浄化するだけでなく、そこに住んでいる素直な子供たちに触れて、私たちの心も浄化されていたのです。

驚きと感動と安心を世の中に

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(いよいよ金坂社長の経営哲学に迫ります)

いせこ:金坂社長の情熱がマングローブ事業を生み出したわけですが、「自分がやりたいと思ったことは粘り強くやる」というスタンスは社員共通でもっているものなのでしょうか?

金坂社長:最初は、難しかったかもしれません。ただ世の中、1つのビジネスだけではなかなか価値を出すのが難しく色々な所を多岐に見ることが必要になると思っています。人も同じで、1人1人の能力はものすごく多岐にわたっていると思います。なので、たとえうちの会社に来たとしても、その才能をパッケージに関するもの以外であっても自分の興味あるものにはどんどん伸ばしてもらいたいと思っています。自分が面白いと思ったことは限界まで頑張れますし、その限界を超えた成長が期待できます

当社は地上200メートルから生卵を落としても割れない梱包材を作りましたが、これは実は当時の新入社員が作ったものでした。4人の新入社員が各々考えたコンセプトで設計し実験を行いました。最初は4メートルから始まり4人中1人しか成功しませんでした。でも失敗した人は再度チャレンジさせてくれと言って、翌日もやると今度は全員成功。そうすると社員は「やれるところまでやってみたい」と言うので、どんどん高さを伸ばしていくと結果的に200メートルの高さでも成功しました。「新入社員でも、限界に挑戦したいことには会社は全面的に協力する」というメッセージを伝えたかったのです。

やりたいことに「ノー」と言いたくない。ここが小さい会社ながらも少数精鋭の集団をつくるポイントだと思います。会社に来て面白くないと思って働くことは自分の能力の20パーセントぐらいしか使ってないという事なので、給料を払う側としても損です。やる気をもって働ける会社にしたいです。それが結果的に当社の技術の進歩にも繋がっています。

いせこ:これからカネパッケージ株式会社をどのようにしていきたいと思っていますか?

金坂社長今の世の中ではやはり地球温暖化などの課題があり、環境が非常に注目されています。そのため、環境のことを議論出来ないような会社ではビジネスのラインからも脱落してしまいます。昔の企業はお金が儲かることだけ考え水質汚染や土壌汚染などをやってきたものもありますが、私の考えではそのような企業は絶対に良くないと思います。

100年、200年、お客様だけでなく、従業員、仕入先、地域の皆さんといった広く企業の活動に関わる人みんなから感謝されるような企業になっていかなければならないと思います

そうした思いはホームページにも書いてあります。驚きと感動と安心を提供していきましょうと。私たちの技術、おもてなし、やっているビジネスのパフォーマンスで驚きを提供し、お客様に感動してもらいましょうと。そして、お客様の様々な悩みに対して私たちならではの価値を提供し続けるというのが私たちの経営ビジョンです。

人間は感動を感じた時、心に感謝と喜びの感情が生まれると思います。感謝と喜びが溢れる、それを提供できる会社にしたいです。

おわりに

実は今回、非常に急なインタビューであったにも関わらず、社内のハンドベル部の方々が歓迎の演奏をしてくれました。社内で自発的に集まり仕事終わりなどに練習しているそうです。

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(その時の写真をプリントアウトして頂きました!)

また金坂社長以外の社員さんにもとても親切にご対応して頂きました。

顧客はもちろん、社員、サプライヤー、地域の人、あらゆるステークホルダーに驚きと感動を与えるカネパッケージ株式会社は非常に活気のある企業でした。

今後もカネパッケージ株式会社の活躍から目が離せません!

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(写真を撮って頂きました!金坂社長、勝野さんありがとうございました!)

この記事を書いた人

いせこ
いせこ
NBSの窓際族。窓際に居るがゆえに誰よりも早く天候の変化に気づく。晴れなら仕事そっちのけで畑を耕し、雨ならこれまた仕事そっちのけで本を読む。
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